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コト オト ログ

音楽のこととか、それ以外とか。自分へのログ的な感じで。

初めての観劇「来てけつかるべき新世界」

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京都府立文化芸術会館ヨーロッパ企画さんの「来てけつかるべき新世界」を観てきた。

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www.europe-kikaku.com

 

オペラ、ミュージカルはほんの少し観たことがあるものの、プロの舞台を観たのは初めて。(吉本新喜劇は観たことあるか。)

 

公演というかヨーロッパ企画さんの存在を知ったのは、ミシマ社という出版社のツイッター、HP。ミシマ社さんから出ている「坊さん、父になる。」と「計画と無計画のあいだ」を最近読んで、面白かったことからHPを見ていると、「ヨーロッパ企画の本」という本が出ていた。

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(会場で販売されていたので、公演後に購入した。)

 

そのあたりから、今日まで京都で公演があるのを知った。ちょうど演劇(?)を観てみたいと思っていたところだったので、思い切って行ってみた。

 

これがとんでもなく面白かった。

 

大阪の「新世界」が舞台となっているSFタッチの劇(公式HPでは「新世界コメディ」と)。あの「新世界」(あのディープな雰囲気が結構面白くて、何度か行ってる。通りかかったり串かつ食べるくらいしかしないけど。)のコテコテな「あぁ、ありそうやなぁ」という生活と、ドローンやビッグデータ、IoT、ロボット、ヴァーチャルリアリティ(VR)からシンギュラリティといった「あぁ、ありそうやなぁ」という近未来感、まさに水と油で混じりあわなさそうな要素ががっつり組み合う構成になっていた。

 

「新世界」っていう要素から出てくる笑い(これは吉本新喜劇的でもあるかも)と、もう身近になりつつあるドローンやビッグデータ、VRが日常に影響を与えるところから出てくる笑い、そして、そう遠くない将来、実現しそうな未来がよりによって「新世界」に入り込んでくることによる笑い。

 

いまの世界に現実に即した笑いと、ユートピアディストピアか分からないけど、そう遠くない将来を目にすることによる笑いがあったようにおもう。

 

それが連続的にあるいは随所で交代しながら、止めどなく出てきて最初から最後まで楽しめた。

 

連作短編のような5部(?)構成で2時間15分があっという間だった。

 

笑いだけではなくて、「新世界」と近未来的要素(ドローンからシンギュラリティまで)を使って、こんな構成のしっかりした物語になっていることにも驚いた。

 

あと、笑いの一つとして組み込まれているのかどうかは分からないものの、転換部分などでストーリーがサラッと流されてる部分がいくつかあって、個人的にはその端折り具合や流し方も面白かった。

 

もっと観劇の経験がある人だと他にも役者さんごとの個性や劇団の特性に楽しさや良さを見いだせるのかもしれないけど、最初の観劇体験としては本当によかった。

 

大阪公演も出来れば観に行きたいし、今後の公演もまたぜひ観たい。

(関西以外の公演でこの「新世界」の世界観がどう伝わるのかも気になるかも。)

 

会場を出てから、というか観ている最中から、ホクホクした幸せな感じがまだ続いてる。

 

またミシマ社さんの本から、HPを見て、一度舞台を観に行きたかったところでこういう機会を得られたっていう繋がりも嬉しかった。

 

 

追記:

ヨーロッパ企画の本」中に小説家 森見登美彦さんの寄稿「ヘンテコなシステムと遊ぶ人たち」がある。そこに書かれているヨーロッパ企画の面白さに関する記載の一部に、自分の感じた面白さの理由がとても詳細に、分析的にまとめられていた。「一部」なのは、それ以外にも「へぇ〜、なるほど」と思う部分が多かったため。まだこの寄稿までしか読めていないけど、この本も面白い・・・。