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コト オト ログ

音楽のこととか、それ以外とか。自分へのログ的な感じで。

フジロック'14 3日目 後半(の後半)

Fuji Rock

4.Asgeir

Asgeirのときには、太陽が差していた。夕方だったこともあり、それほどきつい日差しではなかったものの、この日、初めて日焼け止めを使用した。

 

Asgeir自身がキーボード、ギターを演奏して、バックバンドがサポートするといった形で、本人はややもすれば不機嫌そうに見えなくもない、けど多分、朴訥さと真面目さなんだろうなぁと思うような表情でステージを進行させていた。

 

ホワイトステージの上部にあるモニターには、時折Asgeirの側から見た会場の映像が映った。後ろまでびっしりと埋まっていた。

 

アルバムは、個人的に歌が中心で楽器はサポートに徹してるような印象を受けたけど、 ステージでは、楽器の音がしっかりと鳴らされていて、その出音と歌とのバランスが アルバム以上にいい気がした。

 

音のバランスがよくなった上に、Asgeirのヴォーカルはライブで聴くとさらに伸びやかさが感じられて、このままずっと浸っていたかった。

 

この日は、もちろんここまでのOzomatliだったりThe John Butler Trioだったりも とてもよかったけど、このAsgeir→Lorde→Jack Johnsonの流れはどれも甲乙つけがたい 素晴らしさで、Asgeirを聴いて「ちょっと、これは信じられないくらいよかった」と 思って、(テントで夕寝後)Lordeで「ヤバい、とんでもない才能を観てしまった。 聴いてしまった」と思って、(寒いながら)予想以上に「夜」と「山」の合うJack Johnsonを聴いたときにはもう「Asgeir、Lordeときて、まだこんなに素晴らしい時間が 続くか」って、心底嬉しくなった。

 

いま思い出しても、嬉しくなって、ちょっとした 疲れも癒える気がする。

 

 

5.Lorde

オープニングがDaft Punkの新作からPanda Bearがヴォーカルを 提供している"Doin' It Right"。Random Access Memoriesの楽曲が大音量で 鳴ると印象がかなり変わるなぁと思いながら聴いているうちに、Lorde登場。 "Doin' It Right"に続き、1曲目Glory And Goreでもキーボードとドラムと バックトラックがずしりと響いてきた。アルバムでは、シンセでミニマルで ダークに仕上げられた音を聴いても、それほど「ポスト・ダブステップ」という 形容にピンとこなかったけど、ライブで聴くと何となく納得できた。 けど、何よりも歌声、呪術的な雰囲気もする動きを含めたLordeのパフォーマンスが 素晴らしくて目が離せなかった。

 

事前に観てた映像で、意外にアクションが激しいのは分かっていたけど、 実際、目にすると、何か大きな存在に向かって歌いかけてるような、 何となくお巫女さんのようでもあり、スピリチュアルな何かのように思えた。 「曲はよかったけど、ライブを通して楽しめるのかな」と少し疑問に思っていたけど、 ライブが進むごとに心酔させられて、最後まで全く飽きることなく聴けた。

 

MCでは割と普通な感じで、歌っているときいい意味でギャップがあった それもいい印象が残った。 けど一方で、「プロフェッショナルとして生きていくことは、 とても孤独で大変なこと。でもその道を選んだこそ、出会えた人や 経験できたことがある」といった内容も話していて(意訳)、やっぱり スゴイなと思った。17歳で中々ここまで辿りつけない気がする。

 

6.Jack Johnson

Lordeが終わって、いよいよ今年のフジも終わりが近づいてきた気がして、 寂しくなる中、グリーンのJack JohnsonかホワイトのOutkastか、で選んだのは Jack Johnson。 去年2日目の「BjorkJurassic 5」という流れが素晴らしくて、多分Outkastを 選んでも相当幸せだったはず。けど、ずっと音楽は聴いてきたけど、ライブを 体験したことのないJack Johnsonを観てみたかったので。

 

3日目の夜は驚くくらい寒くて、湿気のせいか温かい息を吐くと白く見えたくらい。 その上、雨が霧のように降ったり、土砂降りじゃないけど静かにガッツリ降るみたいな 感じになったり。

 

そんなコンディションで、かつホワイトではOutkast、ヘブンではスカパラという 状況もあってか、グリーンのヘッドライナーとしてはお客さんは少なめ。 でもそういった「晴れ渡った夏の空の下、海で聴く」から対極にある 「冷たい雨がしとしと降る夜に、山で聴く」Jack Johnsonがとてつもなく よかった。

 

ステージはシンプル(フジロック・エクスプレス参照)で、だけど 暖かみのあるライティングや後ろのナチュラルで少しサイケなセットが 3日間の思い出だったり疲れを包みこんでくれるような雰囲気。

 

そこに、ヘッドライナーとか関係なく自然体なJack Johnsonがギターを 弾いて、新作から旧作まで満遍なく演奏してくれる。 Jon ButlerやOzomatliの客演はあったものの、徐々にカタルシスに 向っていくタイプのライブではなく一つ一つ曲が紡がれていく感じ。 (セットリストだったり、全体の流れをどう作っていってるのか気になる。)

 

そういったステージとパフォーマンスに、ヘッドライナーにも関わらず、 親密さを感じた。終わってほしくないけど、自然の中でこのライブが聴けて 幸せだなと思いながら、ただただじっくり聴いてた。 フジ終わりの今でも、聴いてて一番キュンとくる(「キュンとくる」というのは いかがなものかと思いながら)のはJack Johnson

 

あのシチュエーション(グリーンのトリであったり、3日目であったり)で、 あのセットで観られたライブは、これまで自分が行ってたフジの中でも 思い出に残るものだった。

 

そのあとThe Pogesも観たけど、それはまた別の機会に。