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コト オト ログ

音楽のこととか、それ以外とか。自分へのログ的な感じで。

フジロック'14 2日目 後半

St.Vincent (*途中で移動)
Phil Leshへの移動がなかったら、ぜひ最後まで観たかった。ここまでの、ライブ映像やアメリカでのテレビ演奏を観ていて、ライブ開始時も含めてアーティスティックなパフォーマンスを期待していたけど、期待通り。

ステージ中央に設置された2段の舞台も活用しつつ、儀式のような振り付けに、個人的に「ピキピキ」という質感を感じた音でギターをかき鳴らして、高音までキレイに抜ける透き通った声で歌う。

体の動き、ギター、声それぞれを活かして、1つの表現を成り立たせていて
、ライブを聴いたというより、St. Vincentのパフォーマンスを体験するといった場。

器も素材も調理もレベルの高い小鉢が順番に出てくるようで、1曲1曲楽しめた。

最後にどう全体の流れをまとめ上げていくのか、いま書いていてやっぱり全て通して観たかったなぁと思った。



Phil Lesh and Terappin' Family Band (*途中で移動)
Grateful Deadを聴き始めたのは、ここ1年くらいでLive/DeadやAmerican Beautyを持っているくらい。

あと図書館で見つけた「グレイトフル・デッドマーケティングを学ぶ」を読んだり。(糸井重里さんが監修・解説されているという点にも興味が)

ちょうど聴き始めた頃に、このフジで初来日が決まったので、「これはぜひに」と。

ただ、日割りが出た時点でイヤな予感がしていたのは、Arcade Fireと重なっていたこと。

イヤな予感というか、その後発表されたタイムテーブルのようになるんじゃないかとほぼ確信していて、その通りにと。

ただField of Heavenのこの時間枠、あとバンドの公演の状況を見るとおそらく早めに始めて2部制で長めの時間演奏するのも、想定通りだったので、1部の前半くらいを見るつもりでFOHへ。

会場は、相当混雑していて、椅子に座られてる人が多かったり飲食ブースも活況だったりで、少ししんどい感じ。

グリーンステージでは話題になってるけど、FOHもここまで混雑してる時はもう少し椅子は何とかした方がいいような気がする。けど、座ってマイペースで浸る聴き方も出来る音楽で、聴き手がそれぞれの方法で楽しむというのもグレイトフル・デッド的な楽しみ方っぽいので、中々難しいところ。

ライブ自体は、最初の10分より、次の10分、それより次の10分で徐々に伸びやかさとか、グルーヴが出てくる感じ。Phil Leshのベースは、主張し過ぎないけど、キレイな粒が端正に出力されていて、印象に残った。後ろにいた人たちが「ヤバい。やっぱり違う」と話し合ってたのが印象的。

FUJIROCK EXPRESSでも書かれているように、グロウスティックが飛び交ったり、グレイトフル・デッドのTシャツの人を着た人が、ゆったりとノリノリ(?)だったり、ご飯を食べながらのんびりとしていたり、その雰囲気も含めていいなぁと思った。
(椅子の多さというか広がり過ぎな感じには閉口したけど)

FOHのこの時間は、ジャム枠だったりファンク枠だったりするけど、このバンド(あるいはグレイトフル・デッド)は「アメリカンロック」な要素が多いところで、その音の感じだったり歌の部分に惹かれる人が、自分も含めて多いのかなぁとか、ふと考えてみた。

1時間弱聴いて、グリーンへ移動。

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(Phil LeshからArcade Fireに向かうとき)




Arcade Fire

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Arcade FireはThe Suburbsから入って、しばらくは良さに気づけなかったものの、Reflektorの"Reflektor"にハマって、海外のライブ映像を見たり、そのセットリストからプレイリストを作って聴いてるうちに、素朴な手触りを残しながら、クラフトマン
シップがアルバムにもライブにも発揮されてる点に惹かれ出した。

で、楽しみにしてたけど、ミラーマンが出てきて、ウィン・バトラーが歌い始めて、レジーヌが何ともいえない愛らしさで歌って踊って演奏して、オーウェン・パレットが後列に加わっていて、RYDEENが流れて、紙吹雪が上の写真のように驚くほど出てきて、Wake Upで大合唱したと思ったら、一瞬で終わった。本当にあっという間に終わった気がした。(寝てたわけじゃなく)

アインシュタイン相対性理論で、ストーブの上に手を乗せたときの1秒と女の子と一緒にいるときの1時間という例を出したという話があって、前からそれってライブだったり映画にも当てはまると思ってて。

素晴らしいライブほど、あっという間に終わる気がする。
このArcade Fireのライブはまさにそんな感じ。

ステージは大掛かりで、バンドも大所帯なものの、音楽だったり、演奏は手作り感があって、その手作りの良さをスケールで壊さないまま、ライブとしての勢いを加えて歌、演奏を届けて、聴く方を楽しくさせるのがとんでもないなぁと振り返ってみて思った。

けど、ライブ中はそんなことイチイチ考えずに、「歌を聴いても演奏を聴いても、全体を見てもその時々の各パートを見ても楽しいなぁ」と思って、色々楽しんでいた。そしたら、あっという間に終わった。

書いてて思ったけど、フジそのものに似てるなぁと思った。本来の目的を楽しみつつ、全体の雰囲気だけでもよくて、色んな楽しみ方があって、それでもって、あっという間に終わってしまうところとか。

特別気合いを入れて楽しみにしてたわけじゃないけど、十分以上に満足なライブだった。


Narasirato
Arcade Fireで上に書いた感じで相当満足した上で、「2日目のベストアクトは?」って、聴かれると「Arcade Fire!」と即答できず、ともすれば挙げてしまうのが、苗場食堂でのNarasirato。

どことなく切ない感じのフルートとかオカリナのような管楽器に、お祈りを捧げるような歌。そしてプリミティブなリズム。

そのリズムに歌に、気持ちよく体を揺らしてるところに、色んなタイミングでこっちにアクションを求めてきて、あの時間、あの場所ということもあって、聴く側もノリノリで、しかもアクションを予期せぬタイミングで切られて、それが笑いになったり(笑)

で、

マウン(ト)、フジ♪
マウン(ト)、フジ♪
ナエバアイラビュ〜

の合唱。

パフォーマンスも、それに対するお客さんの反応もフジだからこそで、最高過ぎた。

思わずアルバムを買ってしまったけど、Mount Fujiを聴きたかった以上にこの時間を思い出したいからかも。


フジウジ

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Narasiratoの楽しすぎるライブを終えて、その勢いで初めての「フジウジ」に。

なるほど、こういう感じだったのか、と。

想像していたのは、もっとシュールで何ともいえない感じのものだったけど、ある意味ピースフル(笑)

来年も行ってみたい。

こんな感じの2日目。その場では、あっという間だったものの、思い返してみるとかなり濃密で満足度の高い日だった気がする。


ところで、明後日、もうサマソニとか・・・。